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歴史紹介

シシェル家は、ヨーロッパ全域においてグローバルな活動に取り組んでいます。ボルドーを拠点として活躍しているのは、同家イギリス分家にあたるメンバーです。

シシェル家の系譜によると、1856年、ヘルマン・シシェル(当時65歳)がドイツにおいてワイン取引事業を開業し、これがワイン界におけるシシェル家の歴史の礎となります。

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1883年

シシェル家、ボルドーに活動拠点を構える

1883年から現在まで、シシェル家は、ボルドーワイン取引の中心地であるシャルトロン地区(住所:19 quai de Bacalan)にメゾン・シシェル本部を置き、活動拠点としてまいりました。設立当初、シシェル家はマイエンヌ、ロンドン、ニューヨークにて商社を経営しており、そこでの取引商品を供給する買い付け業務がボルドーにおける弊社事業の主軸を成していました。

1938年

シャトー・パルメ所有権取得

1938年、シシェル家イギリス分家のアラン・シシェルは、その他3ファミリーと共同で、偉大なるシャトー・パルメの所有権を手に入れます。購入当時、シャトー・パルメはかなり荒廃した状態で、その後65年の歳月を費やして大規模な投資が行なわれます。品質を向上させ、歴史的名声を取り戻すための地道な努力が継続されました。現在ではメドックを代表するワイナリーとして揺るぎない名声を築いています。

1961年

シャトー・アングリュデ所有権取得

1961年、ダイアナ&ピーター・A・シシェル夫妻は、AOCマルゴーに位置するシャトー・アングリュデの所有権を取得します。夫妻はこの地で6人の子供たちを育てます。40年強の歳月を費やし、大規模修繕事業に取り組み、今日では、ワイン評論家からも、メドック最上級ワイナリーのひとつとの評価をいただいています。

1967年

カーヴ・ベレール、自社醸造庫完工

メゾン・シシェルは、ボルドーで初めて自社醸造庫の建設・整備に踏み切ったワイン商社です。これまで40年以上にわたり、高い生産クオリティを確保するために、優良なブドウ栽培者を選び抜く努力を継続してまいりました。今日では、栽培者との確固たる信頼関係のもとでワインづくりを行なっています。メゾン・シシェルでは、毎年購入したブドウを弊社醸造庫へと搬入し、弊社ブランドワインの醸造・生産全工程の管理を行なっています。

1985年

SICSOE設立および「SIRIUS(シリウス)」初ヴィンテージ

メゾン・シシェルの主翼ブランド「SIRIUS」(AOC ボルドー)が誕生しました。

SICSOE:1985年、メゾン・シシェルは、パッケージング設備子会社SICSOE(Sichel Sud Ouest Embouteillage)を設立。同ユニットは、パッケージング技術の改善に努め、弊社商品の品質向上を担います。SICSOEでは、ボルドーワイン取引における同業他社を対象としたサービスも提供しています。

 

1989年

ドメーヌ・デュ・レヴェラン所有権取得

南フランスの高地テロワールに潜む高いポテンシャルを確信し、シシェル家は、コルビエール地区キュキュニャン村に位置するドメーヌ・デュ・レヴェランの購入を決断します。地元のブドウ生産者からブドウを購入し、最新鋭の醸造設備をもちいてのワイン造りです。

1990年

ドメーヌ・デュ・トリヨル(シャトー・トリヨル)所有権取得

1990年、シシェル家は、コルビエール地区における投資を拡大し、ドメーヌ・デュ・トリヨルの所有権を取得します。標高400メートル、カタリ派の砦遺跡に見守られた、野生のハーブが生い茂るガリーグの大地。素晴らしい立地です。購入当初のドメーヌの畑面積は6ヘクタール程度でしたが、15年を超す歳月を費やし40ヘクタール強まで拡張しています。

2021年、コルビエール地区に位置する同ワイナリーは大きな転換点を迎え、ドメーヌ・ピーター・シシェルとして生まれ変わりました。

1992年

メゾン・コストとのタイアップ

ボルドーワイン業界において、優良企業として高い評価を得ているエドモン・コスト&フィス社。同社との業務提携は、シシェル・グループにとって、フランス国内市場における販売網を強化していく上で非常に大きな意味を持ちます。フランス国内の飲食店および酒販店を対象としたマーケティング戦略を実践し、同部門は着実に実績を伸ばしています。

2001年

SICSOEユニット新設

2001年、ボトリング事業およびワイン保管事業に特化したSICSOEの設備建物が新しくなりました。設備投資費は400万ユーロ。最新鋭のパッケージング技術を備え、今後のSICSOE事業拡大にも対応可能なスペースが確保されています。新設備はセナック(ボルドー市の南東10キロメートル)に位置し、2002年3月に完全移転しています。

2002年

シャトー・アルガダンス所有権取得

2002年、メゾン・シシェルはシャトー・サル・ダルシュの所有権を取得。13世紀の同シャトー所有者、サン・マケール地区の名家アルガダンス家に敬意を表して「シャトー・ダルガダンス」と改名しました。購入後、ただちに改修事業に着手。ブドウ畑の改良を行ない、植樹密度を高め、近代的設備完備の醸造庫および育成庫を建設します。ボルドー・スーペリウールの中でも最上級クラスのハイクオリティワインを生み出すワイナリーへと発展させることを目標に、ワインづくりに取り組んでいます。

赤は2008年ヴィンテージ以降、白は2009年ヴィンテージ以降、シャトー・ダルガダンスは「シャトー・アルガダンス」へと名称を変更しています。

2008年

中国に営業事務所を設立

メゾン・シシェルでは、中国市場における販売拡大を狙った人材強化に努めています。上海に営業事務所を構えることで顧客の皆様と密接な信頼関係を構築し、長期的ビジネス展開に取り組んでいます。

2013年

弊社醸造庫の設備近代化およびグランクリュワイン用保管庫完工

メゾン・シシェルは、自社醸造庫「カーヴ・ベレール」の拡張近代化工事に着手しました。この工事により、同設備の生産能力はさらに高まり、2012年ヴィンテージ以降、洗練された極めて精度の高い醸造が可能になりました。
メゾン・シシェルでは、ボルドー格付グランクリュ事業の拡大により、ボトル保管庫を新たに建設いたしました。高価格帯ワインの保管・貯蔵に最適な空間と厳格なセキュリティ環境を保証する保管庫です。長期にわたるボトル保管が可能な設備です。